第22号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           MFT BALL GAME EXPRESS

MFTから野球の練習方法の紹介や、野球に関する情報をお届けいたします
            http://www.mft.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 経緯と結果 ◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4月7日 中日対巨人(名古屋ドーム)

結果は5対3で中日がアレックスの逆転サヨナラ3ランホームランで勝利した。

状況は9回裏の中日の攻撃!

2アウト ランナー1・2塁 

点 差  : 3対2で巨人のリード!

投 手  : 前田

打 者  : アレックス

守る巨人の外野手は一塁ランナーが逆転サヨナラのランナーなので長打警戒で
右中間・左中間を締めてやや左寄り深め!

内野手は定位置で長打警戒なのでファーストとサードは一塁線、三塁線をつめ
て守る!

そして巨人のキャッチャーは阿部慎之介選手!

この状況でキャッチャーが考えることは

? 長打警戒で低めを中心に投げさせ、内野ゴロもしくは三振をとる

? 外国人打者は積極的に打ってくるので初球の入り方に細心の注意を払う

? 最悪のケースとして同点は仕方がない

さて結果は?

その初球を見事にレフトスタンドに打ち返されて中日が5対3で
サヨナラ勝利となった。

阿部慎之介選手が前田投手に要求したサインは
『ストレート、インコース、ボール球』

その後に外角を中心に攻めて行こうと考えていた。

しかし前田投手の投じたボールはインコース寄りではあったが
甘い所に入ってしまった。

テレビ中継、ニュース番組では一斉に

『この攻め方は信じられない!』

『何を考えてるんだ!』

『外人選手は初球に注意しないと!』

『長打を警戒しないといけないんだからアウトコースを攻めなきゃ!』

当然のことだと思う。

では阿部選手は経験が浅くそんな事は知らなかったのだろうか?

そんな事はない。十分に熟知した一流の捕手である。

問題は『なぜそのサインを出したか?』

『どういう攻め方をしようとしたのか?』

『ピッチャーにどう自分の意志を伝えたのか?』という部分だと思う。

マウンドに行って自分の意志を伝える事もひとつの方法だったと思う。

プロ野球だから結果に対して厳しいのは当り前!

代償は大きいが彼はこの経験を生かし、またひとまわり大きく成長するはずだ!



さて本題に入ります。

例えは違うかもしれませんが、少年野球でも同じような光景をみる事はないで
しょうか?

結果に対してだけで『何やってんだ!!』と頭越しに怒られている光景です。

『なぜそうなったか?』

『どう考えていたか?』

会話をしたうえで間違っていたら、指導の一環として怒ってあげれたら次に
つながると思います。
子供達が萎縮する姿を見るのは心が痛みます。
大人側からみると『そんな事くらい跳ね除ける強さ』は欲しいのですが・・・

指導するのは大変ですが、あのニューヨークヤンキースの監督ジョン・トーレ
も言っています。
『チームが勝つためには選手とのコミュニケーションが一番重要だよ!』

試合後、阿部慎之介捕手はバッテリーコーチとしっかりコミュニケーションを
取っている筈です。



追伸

指導者にもよりますが、10年くらい前の配球指導は上記のケースでは

『見え見えでも良いからアウトコースで攻めなさい!』でした。

近年のプロ野球はボールが良く飛ぶせいか、逆方向(流し打ち)にも恐ろしい
くらい飛距離が出るようになりました。

となると、打者によっては攻め方も少しづつ変わってくるかもしれません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本記事の無断での再配信・転載・掲示板への掲載等は、著作権法によって禁
じられています。

MFTトップへ   HOMEへ